おぼろ大橋レポート

2008年5月 2日 (金)

道路特定財源とBPOへの検証要請

光市母子殺害事件について、BPOホームページで意見レポートを調べている際、「第11回放送倫理委員会議事概要」(3月14日開催)のなかで、道路特定財源をめぐる報道について、自民党が検証要請をしていたことを知った。
新聞報道等を検索してみると、2月28日NHKニュースに「テレビ朝日“道路”番組 自民『事実誤認が著しい』BPOに申し立て」とあり、2月26日のスーパーモーニング(テレビ朝日)でコメンテーターが「道路予算の5%は政治家に還元されている」と発言したことや、1月30日放送の「ワイドスクランブル」でも橋やトンネルなどに自民党の役員の名前を冠して顔写真付きで紹介するなど、偏った編集やコメントは(政治的公正を定めた)放送法に抵触するおそれがある……というものだったらしい。
しかしながら、この検証要請は、第11回放送倫理検証委員会で審議され「この番組に委員会で取り上げて是正を求めなければならないほどの放送倫理違反があるとまではいえない。以上のことから、委員会では審議・審理しないこととした。」(前掲議事概要)と、審議が見送られたことを記している。

それにしても──
光市事件報道に関する意見レポートといい、自民党が検証要請をしていたことといい(審議見送りも)、なぜ我々に届くニュースにならないのだろうか。大きなニュースになっていれば(「男児の裸」同様にWebニュースの上位にくるような)、我々視聴者は、テレビ朝日の報道内容に対し、少なくとも自民党が検証を要請するほどの内容が含まれるという認識をもつことができるだろう。

我々「報道とメディアを考える会」では、遅きに失したとはいうものの、テキスト版やブログ・映像アドレス等「おぼろ大橋レポート」を資料としてBPOに送付することを決めた。自民党の主張や放送法うんぬんというよりは、放送局への調査など、事実検証を行えるのはBPOをおいてほかにないし、BPOが視聴者保護の立場で問題に取り組み、メディア・リテラシーに資することのできる有益な組織であると信じているからだ。

ちなみに自民党の検証要請の際、細田幹事長代理が記者会見を行ったこともあり、朝日、読売、毎日、サンケイ、東京、共同通信など、新聞各紙には、記事が掲載されていた(3月1・2日)。しかしながら、いずれも200字前後のいわゆるベタ記事と呼ばれる目立たない記事。「(検証)要請」のなかみは不明だが、「申し立て」と表記をしているものも少なくなかった。BPOのいう「検証要請」と報道の「申し立て」とは微妙にニュアンスが異なる。また、審議見送りについても同様にベタ記事(3月14・15日)ばかりだったことを申し添えよう。

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2008年4月24日 (木)

誠橋報道はヤラセか? テキスト版おぼろ大橋レポート

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2008年4月19日 (土)

道路財源の聖域 「白鳥大橋」

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2008年4月15日 (火)

割愛される情報。おぼろ大橋と白鳥大橋

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2008年2月28日 (木)

♪番外Essay:自給自足を夢想できる町:おぼろ大橋レポート(4)

道路特定財源問題で、菅直人氏の視察により一躍全国的に有名になったおぼろ大橋。おぼろ大橋のある八女市上陽町は、耳納山系のだんだん畑の広がる傾斜地に、人口約3900人が暮らす中山間の町。山間部に人口の約40%が暮らし、高冷地の気候を生かした特産の高級煎茶「八女茶」のほか、椎茸、いちごなどを栽培している。

取材の後、上陽町市街地にある「ホタルと石橋の館」売店に立ち寄ると、おばあちゃんたちの名前のついた産物が並んでいる。米、古代米、もち米、あわなどの穀類、あずきや金時豆などの豆類、里芋などの芋類、大根や蕪などの根菜、菜の花やほうれんそうなどの青もの、つくしなどの山菜、ほかにしめじや赤唐辛子など。干し筍や椎茸、切り干し大根などの乾物も、ぜんぶ上陽町産でしかも手作り。ほかに、手作り味噌や漬物、おかず味噌、ざぼんの砂糖漬け、人気の木綿豆腐も。醤油は隣の黒川産。取材中、ずっとだんだん畑を眺めて移動していたこともあり、その種類の多さ、豊かさに正直なところ驚いてしまった。

そういえば山間地の斜面には、筍の畑(斜面を整地して規則正しく竹がならんでいる)も見かけた。また久間一正さん(お茶農家とおぼろ夢茶房経営)から「昔は肉牛もやっていた」と伺っていたので、市街地の「肉の山口」が、自家牧場で飼育する生産直売と聞いても驚くことはなかった。
我々の取材時期は、折しも中国製毒入りギョウザが世間を賑わせていた時期。食料自給率があらためて脚光を浴びるなか、牛嶋元町長の「山奥の一反二反の田畑はいらないのか」の言葉は強烈に胸に残ることになった。
また、旧道をたどって久留米市に出ると、いきなり我々には馴染み深い大都会が開けた。久間さんが「こんな近くに消費地があるのに……」とおっしゃっていた意味を思い起こすのだった。

医療の格差(救急搬送路の確保)、教育の格差(通学路の確保)、職業の格差(通勤路の確保)の解消を目指した道路計画は、集落に暮らす人の利益ばかりでなく、実は、久留米市という「都市」へ農産物の供給をもたらすほか、食育や体験など、豊かな自然環境が、まるごと都会の子どもたちの田舎になりうるという、もうひとつの恵みの側面をもっていた。
帰りの道すがら、農家レストランにメニュー提案するとしたら、どんなメニューがいいか(肉も地産しているから、金時豆のトマト煮込みや、ゆず胡椒風味サラダなど洋風もいいのではないか……)と考えつつ、いつのまにか自給自足の町を夢想していることに気づいたのだった。

さらに。
おぼろ夢茶房は、久間さんご自身が所有する山から切り出した木材でつくられた建物であったことを思い出した。これだけの中山間地だから、衰退したとはいえ林業も盛んな町。間伐材はバイオマスエネルギーになるだろうし、おぼろ大橋のたもとにある交流施設「ふるさとわらべ館」には、その立地や環境を活かした風力発電・ソーラーパネルもあった。エネルギーまでも地産地消できる可能性さえ秘めているのではないか。
日本という国がもっているこんな「宝」「底力」を、救急搬送に不安をもつ高齢者だけに委ねていていいのだろうか。

*スチール写真を掲載したので、こちらもご覧ください。

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2008年2月25日 (月)

★検証「まこと大橋報道は真実か(後編)」おぼろ大橋レポート(3)

「町外の人を連れてきて……」と朴訥に語る元市議。「“天下取りの道具”に使われてしまった」と怒りを隠さない上陽町の元町長、牛嶋さんへのインタビュー。そして久留米までの道のり。菅直人氏の視察をめぐる報道で「行き止まり」とされたことは事実でないことが明白です。
また「おぼろ大橋」の通行量は1日に200台程度といわれますが、緊急時(救急医療)やリハビリなどの通院のほか、毎日の山仕事に出かけることや、宅配便、お豆腐の配達もライフラインではないかと考えさせられます。
レポート&映像制作はメンバーの谷山雄二朗。

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★検証「まこと大橋報道は真実か(前編)」おぼろ大橋レポート(2)

「報道とメディアを考える会」のメンバー、谷山雄二朗くんが、現地取材の映像レポートを寄せてくれました。一人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。

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2008年2月18日 (月)

★緊急★ おぼろ大橋レポート(1)元町長からの手紙

道路特定財源の暫定税率について活発に論議されていた1月26日(土)、民主党菅直人代表代行が、自民党古賀誠氏の選挙区にある朧大橋(福岡県八女市上陽町)を視察し、一斉に報道されたことは、記憶に新しいところです。
例えば時事通信(時事ドットコム)では「八女市は、道路族の有力者である自民党の古賀誠選対委員長の選挙区で、朧大橋は地元では“誠橋”とも呼ばれている。このため、菅氏は『道路族議員の力のある人のところには橋ができるが、いないといつまで待ってもできない構造の表れだ』と批判した。」と報道されています。
また、「報道ステーション」(1月28日/テレビ朝日)や「筑紫哲也のNEWS23」(1月28日/TBS)、「TVタックル」(1月28日/テレビ朝日)、「報道特集」(2月17日/TBS)などのニュース番組でも菅氏の視察が大きく取り上げられ、「誠大橋」は、税金の無駄遣いや道路利権を印象づけるセンセーショナルなキーワードとして視聴者の印象に残ることになりました。
私たち「報道とメディアを考える会」では、この「誠橋(まこと橋・誠大橋・まこと大橋)」のキーワードに興味をもちました。ネットで検索してみると、管氏の朧大橋視察報道後には、政権批判をする個人のブログなどでも多用されているものの、それ以前のものが見つからなかったからです。ほんとうに誠橋と呼ばれているなら、市民のブログなどでも普通に誠橋と表記されるのではないかと考えました。私たちはほんとうに「地元では誠橋と呼ばれている」のかを検証するため、週末を利用して福岡県八女市上陽町を訪ねてきました。緊急レポートの第1回は、朧大橋建設当時の旧上陽町元町長・牛嶋剛さんから預かってきた手紙をご紹介します(牛嶋さんの口述筆記を奥様が清書したもの)。
牛嶋さんは1月26日当日、菅直人議員が来ているという話を聞き、山仕事を切り上げて現場へ駆けつけ、菅氏に直接「おぼろ大橋の必要性を訴えた」と言います(「報道特集」のホームページには牛嶋元町長の写真も掲載されています)。
*転載の場合には、メールにてご連絡ください。

「ushijima-letter.pdf」をダウンロードPhoto

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